麻疹 風疹(MR)2期と同時に推奨される予防接種について

乳児期に接種した予防接種ですが、時間がたつにつれ効果が徐々に落ちてきます。

病気の発症やそれに伴う重大な合併症を防ぐ、また家族内感染を防ぐため、追加接種が推奨されています。
MR2期と同時にできる追加接種についてお話します。わからないことがあればご相談下さい。

★当クリニックは年長さんの予防接種も14:00 ~ 15:30の予約外来の時間帯で接種出来ます(一般外来でも大丈夫です)。

 

①流行性耳下腺炎(おたふく)

日本では 接種率が低くまた1回接種が多いため4年ごとに流行を繰り返しています。
おたふくは、かかると、唾液が出る腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)が腫れます。発熱を伴うこともあります。
流行期には130万人が、それ以外でも毎年60万以上がおたふくにかかっています。

普通のおたふくですむ場合もありますが、50人に1人が髄膜炎に、1,000人に1人が難聴(治りません)になっています。
また脳炎や睾丸炎・卵巣炎などの合併もあります。

近年、10歳以上の割合が増加しています。
このため、入学前に2回目の接種をおすすめします。
WHOでは合計2回の接種を推奨しており、現在、先進国ではほとんどが2回接種になっています。
中野区民の場合は未就学児には助成があります。

※中野区の助成についてはこちらをご覧ください。
※問診表はクリニックにありますので、声をお掛けください。

予防接種
【おたふくかぜワクチン】
中野区民 3,700円(3/31まで) 他区民は7,700円

 

②百日咳

百日咳はかかると、強く発作の様にでる咳が続いたり、呼吸困難を起こすこともあります。どの年齢でもかかる病気で、小さいお子さんの方が重症になりやすく、死亡例もあります。
乳児期に接種することで、いったん効果が表れますが、5、6歳から効果が落ちてくるため、小学校入学後にかかる人が増えています。

小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、家族からの感染を防御する必要もあります。
注射は効果が下がってくる4歳頃からいつでもできますが、MR2期の時期と同時に三種混合でのワクチン接種をお勧めしています。

予防接種
【三種混合ワクチン(DPT)】 6,500円+税

 

③ポリオ

ポリオはかかると、手足のまひ・変形を起こし、重大な後遺症を残しますが、有効な治療がなく、予防接種でしか防ぐことができません。

乳児期に接種した、4回の注射でいったん効果が期待できますが、大きくなると徐々に効果が落ちてきます。
就学前に5回目を接種することで、その後も効果が高く維持できるため海外では広く行われています。

予防接種
【イモバックスポリオ ワクチン】 10,660円+税

 

予防接種 予診票

*全ての予防接種の予診票はこちら