【フルミスト】経鼻接種 痛みのないインフルエンザ予防接種
◎経鼻弱毒生インフルエンザワクチン 【フルミスト】とは?◎
2003年に初めてアメリカで承認され、2023年4月に国内で薬事承認された経鼻弱毒生インフルエンザワクチンです。
鼻にスプレーするタイプのワクチンで、両鼻に生ワクチンの入った薬液を注入するだけなので、接種時の痛みがありません。
経鼻接種なので、他の皮下・筋肉注射との接種間隔等に影響はありません。
【フルミスト】は生きたインフルエンザウイルスを鼻の粘膜に付着させ、免疫を誘導します。
インフルエンザの感染経路である鼻や咽頭で免疫がつくられるため、高い発症予防効果があるのも特徴です。
また、鼻粘膜から血液内にも免疫を誘導するため、従来のインフルエンザワクチンと同じく、感染してしまった場合の重症化も防ぐことができます。
フルミストの予防効果は1年間持続し、海外では小児での予防効果が高いという報告も出ています。
嫌がる子どもを押さえつけながら、インフルエンザ接種をしていたパパやママの負担も、今年から大幅に軽減することでしょう。
◎【フルミスト】の接種方法とは◎
従来の注射でのインフルエンザワクチンと異なり、鼻にスプレーするタイプです。
両鼻に0.1mlずつ生ワクチンの入った薬液を注入するだけなので、接種時の痛みがありません。

◎【フルミスト】の副作用◎
両鼻に薬液を注入するため、接種後にくしゃみや鼻水が出る場合があります。

喉に薬剤が垂れることもありますが、飲み込んでも問題はないのでご安心ください。
生ワクチンであることから、接種した人の約10%程度で、発熱および約30%程度で鼻水咳などのインフルエンザ様症状が出ることがあります。
また約2%程度の確率で周りにインフルエンザを感染する可能性もあります。
また従来の注射のインフルエンザワクチンと同じく、まれにアナフィラキシーショックが出てくる可能性があります。
アナフィラキシーショックは、接種してから30分以内で起こることが多いので、接種後はお子さんの様子を観察し何か気になることがあればかかりつけ医に申し出ましょう。
◎【フルミスト】の接種年齢制限があり、小児に限られている3つの理由◎
①成人を対象とした臨床試験データが不足しており安全性や有効性が確立できていない
②小児は免疫系が未熟で生ワクチンのフルミストによる免疫獲得効果が高い
③小児は鼻粘膜からウイルス感染・増殖しやすい環境が整っているためフルミストの効果が期待できる
今後、成人を対象とした研究が進み、安全性と有効性が確立されれば、接種対象が拡大される可能性もあるでしょう。
◎ご注意点◎
※従来の不活化インフルエンザワクチンとの併用は原則的に行いません
以下に該当する人は、【フルミスト】の接種ができません。
♦2歳未満19歳以上の人
♦心疾患、肺疾患、喘息、肝疾患、糖尿病、神経性疾患など慢性疾患を持つ人
♦免疫不全者と接触を持つ人
♦アスピリン内服中の人
♦妊婦・妊娠の可能性のある人
♦重度の卵アレルギーを持つ人
喘息治療中の方は医師にご相談ください。
他ご質問等がございましたら、ご遠慮なくクリニックまでお尋ねください。